18歳未満は“5倍”売れる 撮影会という名の「人身売買」の闇

公開日: 更新日:

 16歳の少女に水着や制服を着せるとうたった撮影会を無届けで開催したとして、モデル事務所代表の三枝幸男容疑者(60)が東京都JKビジネス規制条例違反(無届け営業、禁止行為)と児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑などで逮捕された事件。

 三枝容疑者はブログで「【16歳】個人撮影会」「ジュニア・アイドル専門の撮影会」などとPRして客を集めて、水着などを着せた少女にわいせつな格好をさせ、胸などを強調させたり、足を開くポーズを取らせたりしていた。

 今年2月には新宿区内のスタジオで客の男2人に16歳の少女を撮影させ、児童ポルノを製造させていたらしい。ブログでは撮影会は1日7回開催し、1回の撮影時間は50分で、参加費は1万7600円。昨年2月以降、約400万円を売り上げたとみられる。

 芸能プロでグラビアタレントを所属させていたプロデューサーの星野純連氏が言う。

「18歳未満の着エロDVDは18歳以上の5倍は売れるという説が業界内にはあるのですが、DVDや雑誌、写真集に対する法規制が厳しくなったこともあり、撮影会に手を出す業者が増えている状況にあります。18歳未満の娘をモデルにしたら、客単価は約2万円となり、スタジオ代などの経費を引いても、1日で約20万円もの稼ぎになる。モデルのほうも、ファン開拓や営業名目で撮影会をやらされているのは地下アイドルばかりではなく、水着のはずが下着、ヌードとなり、AV撮影というコースに沈められていく。今回の事件は氷山の一角でしょう」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方