心理カウンセラーの中島輝さんが解説 「毒親になる人」の2つの特徴
5歳のときに里親を失うという喪失体験をした心理カウンセラーの中島輝さん(54)。20代では10年にわたる引きこもりも経験した。当時は外に出ることもできず、自殺未遂を繰り返すほど追い込まれていた。その後、心理学やコーチングを独学で学び直し、自身の回復経験をもとに人の悩みに応える仕事を続けて、現在は新著「愛をつくる技術」(KADOKAWA)などの著書や講座などで発信し、これまでに延べ1万5000人以上の相談に携わってきた実績がある。今回、近年多く抱える問題のひとつ「毒親」について聞いた。
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毒親とは一般的に、子どもの人格や気持ちを尊重せず、過度な干渉や支配、否定的な言動などによって、心に長期的なダメージを与えてしまう親のことを指す。中島さんは「毒親になる人は、2パターンあると思います」という。まずは、親が強い自己否定感を抱えているケースを挙げた。
「承認欲求が満たされていないとか、『自分は大切にされていない』という感覚をずっと抱えたまま大人になった親御さんがいます。そういう人は、無意識のうちに、子どもにマイナスの感情をぶつけてしまうんです」
寂しさや満たされなさを抱えたまま生きていると、他人の欠点ばかりが目につき、その矛先がもっとも身近な子どもに向かう。期待通りに動かないだけで「否定された」と感じ、マイナス感情をぶつけてしまうのだ。
もうひとつのタイプは、そもそも“何が毒なのか”を知らない親だ。
「愛情を受け取った経験がほとんどないまま大人になっている親は、『子育てって何なのか』が分からないんです」
ある母親に中島さんは「親子間の虐待事件」についてどう考えるか意見を求められた。
「犯罪としては悪いけれど、そこに至るまで何があったのかを知らないと一概に親が悪いとは言えないと言ったら、そのお母さんが泣き出してしまって」
その母親は、「〇時にミルク」「〇時におむつ替え」と、まるで清掃チェック表のように時間割で子育てを管理していたという。
「『私はこれが正解だと思ってた』って言うんですよ。時間通りにミルクを飲まないとイライラして、泣き止まないと腹が立って叩いてしまう。反対に泣き止むと、『叩いたのが良かったんだ』と思ってしまう」
















