なぜ1万個ものコンドームが3日で消化されるのか? これぞ「週刊新潮」という五輪記事
時代は違うが、講談社(当時は大日本雄辯會講談社)が雑誌「キング」を創刊した1924(大正13)年には、社員全員が全国の友人知人に手紙やはがきを書き、チンドン屋が日本中「キング創刊」を触れ回ったという。当時キングは100万部を発行した。
新潮の創刊号は定価30円。30万部を刷り、たちまち完売した。半年後には50万部。同業他社が冷ややかに見る中での大成功だった。
当時のサラリーマンの出勤風景、朝の東京駅、都心のオフィス街の写真が載っている。あの頃は、「明日は今日よりもよくなる」と素直に信じられた時代だった。
新潮は、グラビアページでその時代を象徴する「主役の表情」を取り上げた。初回は女優・有馬稲子である。何という美しさ! 今の女優を自称しているタレントたちとは月とスッポンである。
週刊新潮が成功するのを見て、週刊文春、週刊現代が次々に創刊され、新聞社系週刊誌にとって代わり、1990年代の終わりまで、「出版社系週刊誌の黄金時代」を築くのである。新潮の編集方針である「新聞・テレビにできないことをやる」「権力者たちのスキャンダルを暴く」「大新聞批判」は、他の週刊誌にも受け継がれた。新潮の記事作り、タイトルのつけ方を「お手本」にしながら、私たちは週刊誌編集者として育っていったのだ。


















