岸惠子が80歳で書いた「性愛」小説を読み返してみた
日仏を行き来する中で出会ったのは、作家で「ベ平連」代表の小田実だった。だが、「小田は独占欲が強く威圧的」(小田と旧知だった水口義朗)で続かなかった。
濃厚なラブシーンを岸と演じた18歳年下のショーケンこと萩原健一は、岸に“恋慕”し、「岸さんを思ってセンズリこいた」(映画関係者)と言ったという。岸の母親が亡くなった際には、岸の自宅に現れ深々と挨拶し、寂しそうに去っていったそうだ。
毎日新聞の鳥越俊太郎とも噂になった。岸が70代半ば、小説のモデルになった大手メーカー役員に夢中になった。文春は彼の自宅を訪ねたが、親族によると、「体調を崩し、今は老人ホームにいる」という。
私は、一度だけ岸に会ったことがある。月刊誌の時だから、私が40代前半、岸が50代の頃だったと記憶している。
銀座の料亭で作家の渡辺淳一と対談をしてもらった。渡辺は“座談の名手”ではなかった。私は編集者としてイライラしていた。
私からこんな質問をしてみた。


















