苦しまないという意味では致死性不整脈が“理想的”かも

公開日: 更新日:

■“無駄”な延命治療は選択しない

 人口1300人足らずの無医村で生まれた私の父親と母親は、どちらも小学生時代に相次いで両親を失っています。つらい思いもしたと言いますが、息子である私を育てて医師にしてくれました。そんな両親のおかげで、私は自然と小学生時代から「自分を可愛がってくれた故郷の人たちを助けられるような医師になる」という覚悟を持ち続けることができました。

 そして、曽祖母が事あるごとに口にしていた「おまえは長男なんだから、必ずここへ戻ってきて、みんなを治してあげるんだよ」という言葉を守り、故郷でクリニックを開業することもできました。

 これまで、若くして亡くなった患者さんをたくさんみとっていますが、ほとんどの方は「残す子供が心配だ」と漏らします。そんなとき、私自身の経験をお話しすると安心してもらえるようです。

「どう生きたか」が大切だと考えると、延命治療についても思うところがあります。一般的に、切除不能なステージⅣのがん患者さんには、抗がん剤治療が行われます。仮に私がそうだった場合でも、まずは、近年続々と登場している副作用が少なく治療効果が高い抗がん剤による治療を行うでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?