苦しまないという意味では致死性不整脈が“理想的”かも

公開日: 更新日:

 しかし、本を書いたり、音楽を鑑賞したり、自分の好きなことができないレベルの副作用が表れてQOLが保てない場合は、投薬の中止を希望します。また、抗がん剤の効果判定を確認して効果が見られない場合も、やはり中断を選択するでしょう。

 胃ろうや人工呼吸器などの延命治療についても同じ考えです。意識がなくなり、話せない、食べられなくなるなど、人間の尊厳が損なわれるような状態になってしまったら、“無駄”な延命治療はしないつもりです。

▽えだ・あかし 1971年、栃木県生まれ。自治医科大学で内科全科を研修後、自治医科大学消化器内科に入局。宇都宮社会保険病院内科医長などを経て、05年に江田クリニックを開業。ピロリ菌感染によって起こり、胃がんの発生に重要な「胃の腸化」にはCDX2遺伝子が重要な働きをしていることを世界で初めて米国消化器病学会で発表した。「医者が患者に教えない病気の真実」(幻冬舎)、「一流の男だけが持っている『強い胃腸』の作り方」(大和書房)など著書多数。

【連載】医師語る 「こんな病気で死にたい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」