疲れているのに、なぜセックスしたくなる

公開日: 更新日:

 深夜まで残業して体も頭もクタクタ……なのに、セックスしたくなるのはなぜ?

「それは脳内のホルモンなどの影響です。仕事で頑張ったあと疲れを感じていても、脳の中では男性ホルモンが過剰に分泌されて興奮状態にあるのです」

 こう教えてくれるのは、神経内科医の米山公啓氏。仕事やスポーツなどに猛烈に取り組んだ後はクタクタに疲れるもの。そういう時、男性ホルモンのテストステロンや、神経伝達物質のノルアドレナリンが大量に分泌されているという。どちらも心身を興奮させる作用があり、特にテストステロンは性欲に直結しています。

「男性は、勝ち負けやお金儲けに関することに意欲的になると、テストステロン値が上がります。つまり、仕事やスポーツなどに打ち込めば打ち込むほど、性欲が高まるのです」

 そして脳の興奮状態はすぐには治まらず、体は休息を求めているのに性欲が邪魔をする、というわけです。

 ところで、ちまたでは「体が極限状態に陥ると、子孫を残そうという動物的本能が働く」という説がささやかれていますが?

「それは何の根拠もない都市伝説です。人間が極限状態に置かれた時に最初になくなるのは性欲です。自分の命が危ない時に、子孫を残そうとは考えないものです」

 つまりクタクタに疲れたといっても、セックスしたくなるうちは余力がある……ということのようだ。

【連載】?に答えます

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因