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無形文化遺産登録 世界の「和食」はますますヒドくなる

「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まり、日本中がお祝いムードだ。
「日本食のグローバル展開を真剣に考えねば」と関係者は鼻息荒いが、これで和食への正しい理解が深まるかといえば、むしろ逆だ。

 銀座の老舗和食店店主がこう言う。

「無形文化遺産をビジネスにすると、和食が誤解されるだけです。今後は、牛丼やカレーなど日本食チェーンの海外進出も増えるでしょうが、材料などのコスト面を考えて儲けるには、現地好みの味にせざるを得ない。海外の高級和食店も、“現地味”への迎合が加速するでしょう。フェイクの味しか知らない外国人観光客が来日して、澄んだダシの吸い物を口にしても、おいしいと思うわけがありません。観光立国を目指す日本に、外国人向け和食店ばかりが乱立するのではと心配です」

 パリに進出して5年の某有名日本料理店は、ごま豆腐の胡麻をトリュフに代え、トリュフオイルで香りをつけた「トリュフ豆腐」が自慢メニュー。料理人は自信満々らしいが、これを食べ慣れた外国人が日本で本物のごま豆腐を食べたら、ひと口で「?」だろう。

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