曽我和弘
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曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

家庭料理 淀(北新地)多彩なおふくろの味が魅力

公開日:  更新日:

 北新地の永楽町通りにある「淀」は、6坪の小さな店。カウンター7席の陣容だが、毎夜サラリーマンが家庭の味を求めて集まっている。店主の淀正子さんは、割烹着姿が似合うお母さん。聞けば、60歳まで呉服屋で働いており、定年を機に第2の人生を踏み出したそう。

「料理は好きでしたが、プロじゃないので、できるだけおふくろの味を出したいと思って提供しています」と話す。料理はカウンターに日替わりのおばんざいがズラリと並び、まずはそれで一杯。それから一品料理を注文するのがここのスタイルらしい。「あくまで家庭料理の延長」と謙遜するが、「今じゃ、この手の料理は奥さんが作らなくなった」と喜ぶ客もいるのだとか。まさに世情を反映し、家庭料理にスポットが当たる時代である。

 その中でも人気なのがだし巻き(500円)で、厚手の卵にきっちりとだしが入って昔懐かしい味といえるかもしれない。とろろ焼き(600円)も人気の一品。長芋をすって卵、紅ショウガ、ネギと合わせて作るそれは、ふんわり感がたまらない。「ふたを開けると、ふわふわして皆さんが驚くんですよ」。淀さんは、いつもその雰囲気が損わぬうちに早く食べてとうながすのだという。

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