母体は魚屋。刺し身と並ぶ看板煮魚に店の歴史が【鮮魚屋(東京・吉祥寺)】
70年以上にわたって吉祥寺に住む人たちにおいしい魚を提供してきた老舗の鮮魚店「魚初」は2019年、惜しまれつつ閉店。その魚屋直営の居酒屋として井の頭公園そばの落ち着いた場所に店を構えているのが、今年で創業27年になるこの店だ。
地元で愛されてきた鮮魚店が母体だけに鮮度抜群の刺し身をはじめ、どれも文句なくうまい。常連客が「吉祥寺で魚を食べるならここ」と足しげく通うのもうなずける。
「長年魚屋をやってきて積み重ねたお客さまの評判がありますから、ひどい魚を出すわけにはいきません。新鮮な魚を仕入れるのは当然として、下処理にはものすごく気を使っています。白身だったら寝かしたり昆布締めにしたり、アジやイワシなどの青物は臭みが出ないような方法で調理したり。魚はただ単に仕入れて、さばいて出せばいいというわけではないんですよ」(店主の渡辺洋海さん)

















