鈴木一泰さん<1>イチロー兄“アニロー”は88年工務店に就職
5歳下の弟は、野球で数々の金字塔を打ち立てたイチローだ。その兄で「アニロー」の愛称で親しまれるこの人の肩書はスポーツブランド「SUW」代表で、デザイナーでもある。さらにスポーツジムや飲食店の運営も手掛けている。そんなマルチな人のサラリーマン人生は、意外なものだった。
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「小さいころから絵やデザインが好きで、子供のころはよくマンガを描いていました。完成したときの感動が、当時からあって、どんなに描き続けても飽きない。それで、デザインの方向に進みたいと思っていたんです」
中学に入ると、ヒップホップにもハマる。陸上部の練習を終えて帰宅すると、音楽を聴きまくっていたという。
話はそれるが、イチローがオリックス時代に着ていたヒップホップファッションは、兄の影響が大きいそうだ。
「僕が聴いていたら、興味を持ってきました。オリックス時代には、Tシャツをあげたりしていたんです」
話は戻って、アニローの進路だ。