高級食パンの次は「フルーツ大福」高くても売れるワケ
タピオカミルクティーや高級食パンと、ここ数年で話題になった食べ物の多くは、SNSで火がつき、ブレークしていく傾向にある。昨年あたりから専門店が増えているのが「フルーツ大福」だ。老舗フルーツ店の千疋屋でも販売に乗り出している。
「大福を半分にカットした断面がかわいくて写真や動画がたくさんアップされています」(20代会社員)というように、人気のひとつがインスタ映え。今から30年以上前にもいちご大福が流行したことがあったが、シャインマスカット、イチジク、桃、メロンなどの高級フルーツと白あんという取り合わせが、あずきあんのいちご大福とは趣がだいぶ異なる。
名古屋発の専門店「覚王山フルーツ大福 弁才天」は常時12種類ほどのフルーツ大福を取り揃えており、シャインマスカット(490円)、メロン(780円)、イチジク(1000円)と高価だが、コロナ禍での景気悪化にもかかわらず多い時で1日1000個も売れるという。昨年8月には東京の銀座、六本木、自由が丘に進出。弁才天代表の大野淳平さんに話を聞いた。