大リストラ時代到来…日本の失業手当は欧州より見劣りする
今年は本格的に大量リストラ時代が到来しそうです。ILO(国際労働機関)は、オーストリア、ルクセンブルク、ベルギー、フィンランド、ノルウェー、ドイツなどは失業手当が充実している国とし、それに比べ日本、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アメリカは劣っていると指摘しています。
リストラされた人にとって失業手当は命綱です。失業保険を受け取れなければ家賃や生活費の支払いはできず、買い物も抑制せざるを得ない人が続出します。日本のGDP(国内総生産)の5割以上を占める個人消費に悪影響を与えかねません。
■ドイツは報酬の60%以上を支給
ドイツでは、勤務年数や子どもの有無などにより異なりますが、それまでの報酬の60~67%が半年から2年間も支払われます。失業率は急速に改善しており、コロナ前では3%台で推移していました。北欧では1~4年間と長期間受給できますが、復職のための研修が充実しており失業率も低く抑えられています。