(21)「尊敬してくれ」などとは申しませんが…悪ふざけや無理難題はご勘弁を!

公開日: 更新日:

「職業に貴賤なし」という。その通りだと思う。だが、家業の倒産を機に50歳を過ぎてやむにやまれずタクシードライバーの道を選ばざるを得なかった身としては、正直なところ胸を張って「タクシードライバーです」とは言えない。もちろん卑しい職業などとは決して思わないが……。実際のところ、専務として家業を手伝っていた頃は何度もお客としてタクシーを利用したが、「大変な仕事だな」と感じたことはあっても「なりたいな」などと思ったことは一度もなかった。

 いまは、タクシー会社の乗務員教育が徹底しており、ドライバーの接客態度も向上しているが、私が30代、40代の頃は、あまりお近づきになりたくないタクシードライバーもずいぶんいた。お客をお客とも思わず、文字通り「無礼」なドライバーも多かったし、下手をすると身の危険を感じてしまうようなドライバーもいた。

 そんな時代の名残なのかもしれないが、「雲助」「運ちゃん」の言葉に象徴されるように、タクシードライバーに対して横柄な態度を取ったり、侮蔑的な言葉を吐いたりするお客はいまでもいる。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ