若手には恩恵、報われない就職氷河期世代…これが「大幅賃上げ」の表と裏だ

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「子育て世代にもかかわらずほとんど賃上げされていないだけでなく、上には層の厚いバブル世代がいて、管理職ポストが限られ昇進もままならない状況です。フリーターからようやく正社員になれたとしても、格差が生じてしまっています」(溝上憲文氏)

 40代の金融資産保有額は、100万円未満が14%を占める状況(23年)だ。賃金が上がらない上に蓄えも乏しいため、このままでは厳しい老後を迎えることは確実とみられている。そこに追い打ちをかけるように、リストラの波がこの世代を直撃しているという。

「今年に入って上場企業でリストラが加速していて、今年は1万人を超えるといわれています。昨年12月に上場廃止になった東芝は、3年連続でベースアップに満額回答していますが、その一方で、国内従業員のおよそ4000人の削減を発表しています。多くの企業でターゲットとなるのは40~45歳以上がほとんどです」(溝上憲文氏)

 就職氷河期世代は浮かばれないまま、社会人生活を終えることになるのか。

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