日向灘で「3日に1回」地震頻発は南海トラフの前兆か? 専門家に聞く…13日夜は震度5弱の揺れ

公開日: 更新日:

 13日夜に宮崎県で震度5弱を観測した日向灘の地震について、気象庁は同日中に南海トラフ地震臨時情報の「調査終了」を発表。懸念されていた南海トラフ地震の発生可能性に関し、〈平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではない〉と結論付けた。

 日向灘では昨年8月にも、宮崎県で震度6弱を観測する地震が発生。気象庁は南海トラフ地震との関連を調査する臨時の評価検討会を開催し、備えを呼びかける「巨大地震注意」を出した。今回はマグニチュード7.0に達しなかったため「注意」を発表しなかったが、引き続き地殻の監視を続ける。

 日向灘は南海トラフ地震の想定震源域内の南端に位置するだけに「すわ前兆か」と心配になるが、大丈夫なのか。東大地震研究所の青木陽介准教授に聞いた。

「今回の地震は、南海トラフ地震との関連はないと考えます。『巨大地震注意』や、事前避難を求める『巨大地震警戒』を出す基準は、かなり厳しめに設定されています。したがって、『注意』や『警戒』の基準に達しなかったということは、関連はないと考えていいでしょう。少なくとも巨大地震の前触れではありません」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒