ファラオの治療もしていた? 約4100年前の古代エジプトの医師の墓をカイロ郊外で発見!

公開日: 更新日:

 エジプトで古代の王家に仕えていたとみられる著名な医師の墓が発見され、注目を集めている。

 墓が発見されたのは首都カイロの南約30キロに位置する広大な墓地遺跡のサッカラ。埋葬室(写真=エジプト観光考古省のフェイスブックから)には、「テティネベフ」という名前と、「セルケト女神の呪術師」「薬草学の監督官」「首席歯科医」という称号が記されていた。

「セルケト」はサソリやその毒から保護する女神なので、テティネベフは毒物の専門家でもあったようだ。残念ながら、遺体を納めた石棺は墓泥棒に盗まれたようで発見されなかった。

 この墓を発掘したスイス・フランス合同チームのリーダーでジュネーブ大学エジプト学教授のフィリップ・コロムベール博士は「彼が王宮の主治医だったのは確実で、ファラオ自身を治療していたと思われます」と語った。

 墓は約4100年前のもので、数多くの色鮮やかな彫刻と芸術作品、それにおびただしい象形文字で飾られていた。サッカラは古王国の高位の人々の埋葬地であり、テティネベフはおそらく第6王朝のペピ2世の時代に生きていたと考えられている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択