ファラオの治療もしていた? 約4100年前の古代エジプトの医師の墓をカイロ郊外で発見!

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 エジプトで古代の王家に仕えていたとみられる著名な医師の墓が発見され、注目を集めている。

 墓が発見されたのは首都カイロの南約30キロに位置する広大な墓地遺跡のサッカラ。埋葬室(写真=エジプト観光考古省のフェイスブックから)には、「テティネベフ」という名前と、「セルケト女神の呪術師」「薬草学の監督官」「首席歯科医」という称号が記されていた。

「セルケト」はサソリやその毒から保護する女神なので、テティネベフは毒物の専門家でもあったようだ。残念ながら、遺体を納めた石棺は墓泥棒に盗まれたようで発見されなかった。

 この墓を発掘したスイス・フランス合同チームのリーダーでジュネーブ大学エジプト学教授のフィリップ・コロムベール博士は「彼が王宮の主治医だったのは確実で、ファラオ自身を治療していたと思われます」と語った。

 墓は約4100年前のもので、数多くの色鮮やかな彫刻と芸術作品、それにおびただしい象形文字で飾られていた。サッカラは古王国の高位の人々の埋葬地であり、テティネベフはおそらく第6王朝のペピ2世の時代に生きていたと考えられている。

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