東洋大12月実施の「学力テスト導入型推薦入試」に2万人も…"私大連"が苦言で物議

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 日本私立大学連盟(私大連)は2月18日、学力試験だけで合否を判定するなら「個別学力検査は2月1日から」とする要項を守るよう加盟校に伝えた。2024年12月に実施した学校推薦型選抜入試で約2万人の受験生を集めてマスコミからも注目を浴びた東洋大学は、この私大連の加盟校である。しかしながら、この入試では、2教科の試験を課し、学校長の推薦書なども提出させたものの、実質的に学力試験の結果で合否が決まったといわれる。

 私大連加盟校では、ほかに大東文化大学や関西の中堅私大も同様に学力試験を行う推薦入試を行っている。大東文化大学は、東洋大学の公表後に急きょ正式に実施を決めたので、出願者は1000人前後だった。

 関西の中堅私大とは違い、関東の私大では今まで大学が指名する高校限定の指定校推薦はもちろん一般の学校推薦でも併願はできない「専願」が原則だった。東洋大学の推薦入学にもさまざまなパターンがあり、今までのAO型推薦入試、自己推薦入試、学校推薦総合型入試などは「専願」が原則だった。ところが今回の学校推薦の基礎学力テスト型のみ併願可能となったのだ。

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