続投表明のジョンソン英首相 閣僚から失笑買う、新たに8人辞任の瀬戸際に
英政府の主要閣僚の相次ぐ辞任で窮地に追い込まれているジョンソン首相は6日、下院の質疑で退陣要求をはねつけ、改めて続投を表明した。しかし議会では閣僚メンバーからも失笑を買うなど、ジョンソン氏の求心力が急低下しており、辞任の瀬戸際まで追い込まれている。
5日に辞任したスナク財務相とジャビド保健相は、それぞれ辞表で「このままでは続けられない」「あなたの指揮下では状況は変わらない」と述べ、首相の統治能力や信頼性に疑問を呈した。ジョンソン氏はパーティー問題に加え、最近は性的不品行で辞任した院内副幹事長の任命責任を追及されて説明が二転三転、混乱を招いていた。
6日にはさらに6閣外相、およびフリーア輸出担当相、マクリーン保全担当相も辞任を表明するなど、30人以上が辞任している。今後も政府高官や与党幹部の辞任が連鎖的に続く可能性がある。