7.10参院選は岸田自民に逆風…情勢一変で気になる「あの有名比例候補」の当落予想
殺人的猛暑の中、2度目の選挙サタデーを迎えた参院選(10日投開票)。円安物価高へのイラ立ちは内閣支持率を軒並み下落させ、岸田自民党を揺さぶっている。32ある1人区は野党候補の一本化が11選挙区にとどまり、事前予想は「自民大勝」との声が強かったが、情勢は一変。野党猛追の影響は比例区にも及んでいる。反自民が広がりつつある中、あの有名候補の当落はどうなるか──。
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「ガチガチの自民党支持者でさえ、ロクな物価対策を打たない岸田政権に不満を募らせている。選挙区は日頃の付き合いを優先するにしても、比例区は自民にお灸を据えようという動きがかつてなく強まっています。消費減税を訴える野党に対し、茂木幹事長が〈消費税を下げたら年金3割カット〉とドーカツまがいの発言で抑え込もうとしたのも効いている。パパ活疑惑の衆院議員が期末手当を満額(約286万円)受け取ったのもマズかった。投開票1週間前の『恒久減税発言』で迷走し、敗北した橋本政権の二の舞いになる可能性は否定できません」(政治評論家・野上忠興氏)
野上氏の分析や情勢調査などを参考に予測した各党の比例区獲得議席数は別表の通り。
自民は2候補を特定枠で処遇。3議席目からを争う中、現職の青山繁晴(69)、片山さつき(63)、自見英子(46)、元SPEEDメンバーの今井絵理子(38)、山谷えり子(71)が当確ライン。安倍派の岩城光英(72)と井上義行(59)は当落線上ギリギリだ。
「河村建夫元官房長官の長男の河村建一(46)、マンガ『ラブひな』の作者の赤松健(54)は危うい。連立を組む公明党は改選7議席を手堅く確保する見通しです」(与党選対関係者)