川勝平太・静岡県知事が突如辞意…「リニア反対派」の退場で波紋広がる

公開日: 更新日:

 リニア中央新幹線の静岡工区建設を強硬に反対していた川勝平太知事が2日突然、6月の県議会で辞職すると表明したことを受け、波紋が広がっている。

 川勝知事は、水資源や生態系への影響などを懸念し、静岡工区の着工を認めてこなかった。

 昨年12月に国土交通省の有識者会議が「環境への影響を最小化することが適切だ」とする報告書を取りまとめた後も反対姿勢を崩さなかったことから、JR東海は先月29日、目標としていた品川-名古屋間の2027年開業の断念を表明していた。

 川勝知事の辞意表明を受けリニア着工に向け調整していた国交省内では驚きの声。幹部の一人は「みんなびっくりしている」としつつ、今後のリニア建設については「次の知事がリニア賛成派とは限らず、まだどうなるかは分からない」と語った。

 川勝知事は1日の新規採用職員への訓示で「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは知性が高い方たち」と発言。

 県庁に職業差別との抗議の電話やメールが殺到した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    売れ残る備蓄米、迫る販売期限8.31…流通現場は大混乱で「販売期限を延長せよ」の大合唱

  2. 2

    増産に転換で付きまとう“コメ余り”…対策として政府がブチ上げる国産米「輸出拡大」の勝算は?

  3. 3

    8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?

  4. 4

    絶好調「コメリ」の拡大路線はいつまで続く? “農家のコンビニ”路線で第1四半期の営業利益は6%増

  5. 5

    日経平均、TOPIXが史上最高値更新の不可解…経済成長のカギは中小企業対策なのに

  1. 6

    合意文書交わさず口約束がアダに…見えない自動車関税の引き下げ時期で、国内大手7社の損失は2カ月で2000億円に

  2. 7

    15%上乗せ「トランプ関税」発動で日本経済に壊滅的打撃…「石破おろし」に拍車どころか退陣の決定打に

  3. 8

    実質賃金マイナスが招く“負のスパイラル”…7月「物価高倒産75件」は過去2番目の多さ

  4. 9

    コンビニ誕生50年超で国内は飽和状態…IT駆使した「激安小型スーパー」がこれからの脅威に

  5. 10

    「令和のコメ騒動」で「コメ増産」が始動…農政転換で期待高まる北海道とスマート農業

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ