• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
高橋乗宣
著者のコラム一覧
高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

ぶざまな安倍政権が増やした貿易赤字

 今年上期の貿易赤字額が、比較可能な1979年以降で最大に膨らんだそうだ。今年4~9月の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5兆4271億円の赤字とある。赤字額は昨年の同じ時期と比べて8・6%も増えていた。

 この数字には安倍政権のぶざまさが如実に表れている。当人たちは「アベノミクスはうまくいっている」と胸を張るが、指標はウソをつかない。安倍首相は「3本の矢」で日本経済を立て直すとした。異次元の緩和によって為替を円安に誘導しながら、法人税減税を実施して企業の負担を軽くし、輸出企業を後押しする。これが輸出立国の復活シナリオだったようだが、現実はまったく違う。貿易赤字は膨らむ一方だ。

 グローバル化の進展で、日本企業の多くは海外に拠点を設けるようになった。彼らは国外で利益を積み上げて、その一部を国内に還流させている。かつてのように日本の工場で製品をつくり、国内外で売っているのではないのだ。国内生産は減っているのだから、いくら円安にしても輸出額は増えない。輸入額だけ膨らんでいく格好になる。輸出立国と呼ばれた日本は、輸入大国に姿を変えているのだ。無理やり時計の針を逆戻りさせようとしても、できるわけがない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オリラジ中田が消えたワケ…妥当すぎる正論コメントがアダ

  2. 2

    元TOKIO山口達也が5億円豪邸売却へ 収入失い債務資金枯渇

  3. 3

    写真誌に撮られた休日の有働アナに「私服がダサい」の声が

  4. 4

    退所しても人気絶大 ジャニーズは3日やったらやめられない

  5. 5

    国会大幅延長は安倍3選のためか 総裁選工作に血税90億円

  6. 6

    マキタスポーツらFA成功も…お笑い芸人に大淘汰時代の到来

  7. 7

    手越の未成年飲酒報道で狂い始めた NEWS小山の7月復帰計画

  8. 8

    X JAPAN・ToshI バラエティーで引っ張りだこの意外な理由

  9. 9

    手越がトドメに? 日テレの情報番組からジャニタレ一掃も

  10. 10

    まだあるNEWS小山の“未成年飲酒”目撃談…六本木では有名人

もっと見る