高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

グローバル時代も空洞化しない日本人の研究

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 我が家の照明はLEDだ。恐らく臨終のときを迎えても、なお交換の必要はないだろう。携帯電話やブルーレイディスク、信号機にもLEDが使われているそうだ。これほど日常的に使われている身近な発明に、ノーベル賞が与えられた。まずは、そこが驚きである。

 医学や化学、物理学のノーベル賞は、受賞理由となった発明の成果を実感できるケースがほとんどない。たとえば山中伸弥さんのiPS細胞も、再生医療に使われるという可能性は示されているし、頭の中では理解もできる。ただ、実感はわかない。いまのところ、だれもが日常的に関われる発明ではないから、当然だろう。

 LEDは実生活で使われている。成果が分かりやすい。その発明に関わったのが3人の日本人だというのだから、さらにたまげた。しかも、経歴を見ると大学の実験室に閉じこもっていた“研究エリート”でもないようだ。名城大教授の赤崎勇さんは京大理学部を卒業後、現在の富士通テンに入社している。米カリフォルニア大教授の中村修二さんは徳島大で大学院まで進み、日亜化学工業に入社した。大学も就職先も地方である。一貫して大学の研究室にいたのは名古屋大教授の天野浩さんだけだ。

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