高橋乗宣
著者のコラム一覧
高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

「政治献金は社会貢献」のウソ…なぜ弱者支援に回さないのか

公開日: 更新日:

 安倍首相の諮問機関である経済財政諮問会議の民間議員に、経団連会長が戻ってきた。16日に開かれた改造内閣後の初会合に榊原会長が出席。御手洗元会長以来、6年ぶりに民間議員となり、大企業や業界団体寄りの政策推進を目指すようだ。

 米倉前会長は「異次元の緩和」を批判したため、安倍首相との関係が冷え込んだとされる。榊原会長は、安倍首相の外遊に付き添い、5年ぶりに企業献金の再開も決めた。そのかいあって民間議員に返り咲いている。いわばポストをカネで買った格好だ。

 榊原会長本人は、「献金は社会貢献の一環」と強調している。儲かっている企業が、政治にかかるコストを負担するのは当然というわけだ。なんだか立派な考えのようにも聞こえるが、社会貢献が本気なら、なぜ心底困っている相手に手を差し伸べようとしないのか。自民党は政党助成金を受け取っている。少なくとも弱者ではない。そんな相手にカネを積むことが、なぜ社会貢献になるのか。

 日本では今、支援を必要としている人たちが大勢いる。いまなお仮設住宅で暮らす東日本大震災の被災者、原発事故で自宅に戻れない人たち……。広島でも、土砂災害で家族や自宅を失った人たちがいる。社会貢献というのなら、彼らに直接、資金を提供する道を探ればいい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    テレ朝・玉川徹氏は鎮火せず、NHK解説委員・岩田明子氏の時は…番組発言“炎上騒動”の大違い

    テレ朝・玉川徹氏は鎮火せず、NHK解説委員・岩田明子氏の時は…番組発言“炎上騒動”の大違い

  2. 2
    ロシア下院議員が激怒! 「軍服150万人分消失」の怪事件はクーデターの予兆か

    ロシア下院議員が激怒! 「軍服150万人分消失」の怪事件はクーデターの予兆か

  3. 3
    今度は「安倍晋三記念紙幣」発行を求める文書が出回る…保守系や自民議員が発起賛同

    今度は「安倍晋三記念紙幣」発行を求める文書が出回る…保守系や自民議員が発起賛同

  4. 4
    復帰のレンドンは220億円の“不良債権” お粗末守備が来季の大谷とエンゼルス最大の障害に

    復帰のレンドンは220億円の“不良債権” お粗末守備が来季の大谷とエンゼルス最大の障害に

  5. 5
    大谷翔平の「貢献度」がジャッジよりも低く出る不公平なカラクリ 米紙記者が指摘

    大谷翔平の「貢献度」がジャッジよりも低く出る不公平なカラクリ 米紙記者が指摘

  1. 6
    HIS(上)ハウステンボス売却は“日米経済安保”に発展か…不動産取引の裏に隠された深刻事態

    HIS(上)ハウステンボス売却は“日米経済安保”に発展か…不動産取引の裏に隠された深刻事態

  2. 7
    近ツーの“PTA代行サービス”が好調 背景に「できれば引き受けたくない」親の究極の選択

    近ツーの“PTA代行サービス”が好調 背景に「できれば引き受けたくない」親の究極の選択

  3. 8
    萩生田政調会長はまるで旧統一教会の“番犬”…「解散請求」を阻む嘘とゴマカシ

    萩生田政調会長はまるで旧統一教会の“番犬”…「解散請求」を阻む嘘とゴマカシ

  4. 9
    巨人原監督の続投は“消去法”…契約は「監督として3年」ではなく「球団と3年」の裏事情

    巨人原監督の続投は“消去法”…契約は「監督として3年」ではなく「球団と3年」の裏事情

  5. 10
    日本ハム近藤健介FA宣言なら争奪戦確実! あるのか巨人得意の“後出しじゃんけん”

    日本ハム近藤健介FA宣言なら争奪戦確実! あるのか巨人得意の“後出しじゃんけん”