高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

建設業者への信頼性は傾斜どころか倒壊寸前

公開日:  更新日:

 モノづくり大国ニッポンの国際ブランド力を、それこそ根底から揺るがしかねない事態だ。横浜市のマンション傾斜に端を発した杭打ちデータ偽装問題が底なしの様相となってきた。

 偽装は、横浜の物件を担当した旭化成建材のベテラン契約社員の“単独犯”ではない。50人近くの社員がデータを偽装していた。旭化成建材が自主調査中の3040件のうち、すでに約300件に偽装の疑いがあるというから、工期優先のゴマカシが常態化していた可能性は非常に高い。

 深刻なのは、杭打ちの不正が旭化成建材1社にとどまらず、業界全体にはびこっているように感じることだ。何せ、横浜市の傾斜マンション建設の元請けは三井住友建設だ。社名の通り、三井と住友という旧財閥の看板を背負った名門ゼネコンである。

 旧財閥の名前に裏打ちされたブランド力を信頼すればこそ、マンション購入を決断した住民も多いだろうに、建設工程の管理が極めてズサンだったことを露呈させた。住民たちが誠に気の毒に思える旧財閥系の裏切り行為が表面化したとなれば、中小規模のゼネコンが元請けとなった物件に住む人々は、はなはだ不安だ。

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