豊洲新市場で「猛毒シアン」検出…汚染対策失敗は決定的

公開日:  更新日:

 絶対に出てはならない“猛毒”シアンが、豊洲新市場の地下空間にたまった地下水から検出され、新市場の土壌汚染の危険度が跳ね上がった。

 都議会公明党が20日、14日に水産卸売場棟の地下空間で採取した水から、1リットルあたり0・1ミリグラムのシアン化合物が検出されたと発表した。

 シアンは環境基準では「不検出」であるべき猛毒の一種。揮発性があり、口や皮膚から体内に吸収され、長時間さらされると目まいや頭痛などの症状が出る。シアン化合物が溶け込んだ水などを飲むと、少量でも死に至る恐れがある。

 2008年に東京都が行った土壌調査では、シアンは地上、地下水を合わせて1000カ所以上で基準値を上回る高濃度で検出され、土壌の1カ所では基準値の860倍に達したという。そのシアンが検出されたのだから、土壌汚染対策が万全ではなかったという動かぬ証拠だ。

 専門家によると、今回検出されたのは、地下空間の下の土壌から揮発して染み出したシアンが、水に溶けたものとみられる。

 いつ地下から猛毒が噴き出してくるか分からない場所で生鮮食品を取り扱うとは、危険極まりない。豊洲新市場は諦めるのが賢明だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  2. 2

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  3. 3

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  4. 4

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  5. 5

    CS進出の可能性も…DeNAラミレス監督“オリックス就活”情報

  6. 6

    「黄昏流星群」も フジドラマ放送前に打ち上げ続々のワケ

  7. 7

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  8. 8

    明々白々…アベシンゾー氏の夢は「大日本帝国をもう一度」

  9. 9

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  10. 10

    消費税撤廃に続き…有言実行のマレーシア首相が反原発宣言

もっと見る