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ネタは岸田派への“過剰配慮”のみ 目玉不足にメディア困惑

 朝刊の締め切りまでに改造人事の顔触れは出そろったが、斬新な若手議員の抜擢はなし。女性議員の登用も少なめで、民間から意外な人物を引っ張ってもこれない……。「目玉」ゼロの布陣に大新聞各社も特に書くことがないのだろう。党政調会長に転出する岸田文雄外相に対する安倍首相の厚遇ぶりばかり伝えている。

 ポスト安倍を狙う岸田氏が率いる「宏池会」は、党内第4派閥に過ぎないが、所属議員4人の入閣が固まり、無派閥と並んで最も多い。その伏線を「ブリュッセルの誓い」と報じたのは、3日の読売新聞。それによると、先月5、6日の欧州EPA交渉の際、宿泊先のベルギーのホテルで安倍首相と向き合った岸田氏は「どのような立場になっても、安倍政権を支えていきます」と誓ったという。

 帰国後の同20日には赤坂の日本料理店で再び安倍首相と会食し、「外相は外してほしい」と暗に党三役を求めた。安倍首相が希望を受け入れたのは、岸田氏の離反を恐れたから。岸田氏が閣外に出て政権批判の受け皿になれば一気に党内は流動化し、「安倍おろし」に動きかねない。

 大新聞が伝える政権の内幕もすべて「永田町の論理」。国民目線が欠けた内向き人事では、政権浮揚は望めっこない。

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