• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
金子勝
著者のコラム一覧
金子勝慶応義塾大学経済学部教授

1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。

異次元の金融緩和から5年…地方の金融機関が壊れ始めた

 経営が圧迫される中で、日本の金融機関は“投機的格付け”の高利回り債や個人ローンの担保証券など、海外のリスク資産をどんどん買い込んでいる。収益を確保する貸出先がないため、危険を承知しながら買っているのだろう。日銀によると、海外クレジット投資は73兆円に膨れ上がっているという。一方、貸金業法の抜け穴を使う形で、銀行窓口で個人カードローンを貸し付け、多重債務者を増やしている。

 すでに地方銀行の合併は急ピッチで進んでいるが、合併に取り残される地方銀行も出てくるだろう。取り残された地域金融機関は、破綻する恐れはゼロではない。イタリアの経済危機が引き金になるかも知れないし、株暴落が誘発するかも知れない。日本経済そのものも、2020年の東京オリンピック前に悪化する可能性もある。日本経済は爆弾を抱えているようなものだ。

 もちろん、地域金融機関が破綻しても、かつての金融危機のように、融資先企業の経営不安を次々に呼び起こすことはないだろう。大手企業だけでなく中小企業も多額の内部留保をため込んでいるからだ。しかし、日本全体がよどんでいく。

 地域の金融機関は、異次元緩和に大打撃を受け始めている。黒田バズーカ砲に直撃されている格好だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    パワハラ男性マネをクビに!長澤まさみの凄みは色気と男気

  2. 2

    がん患者にヤジ 自民・穴見議員に政治資金“還流”疑惑浮上

  3. 3

    オリラジ中田が消えたワケ…妥当すぎる正論コメントがアダ

  4. 4

    嘘で嘘を塗り固め…加計理事長に逮捕の可能性はあるのか

  5. 5

    夜な夜な六本木の会員制バーで繰り広げられる乱痴気騒ぎ

  6. 6

    やる気あるのか日朝会談 北の“天敵”が交渉役の危うい選択

  7. 7

    他人事じゃない…韓国でも懸念される「エスコバルの悲劇」

  8. 8

    V候補がGL敗退危機に…アルゼンチン衝撃的惨敗の“元凶”

  9. 9

    大迫弾お膳立ても“過去の人”…本田圭佑の気になるW杯後

  10. 10

    元TOKIO山口達也が5億円豪邸売却へ 収入失い債務資金枯渇

もっと見る