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寺脇研京都造形芸術大学客員教授

1952年、福岡市生まれ。ラ・サール中高、東大法学部を経て、75年に文部省(当時)入省。初等中等教育局職業教育課長、大臣官房審議官、文化庁文化部長などを歴任し、2006年に退官。ゆとり教育の旗振り役を務め、“ミスター文部省”と呼ばれた。「危ない『道徳教科書』」など著書多数。前川喜平元文科次官との共同企画映画「子どもたちをよろしく」が2月公開予定。

押し付けのイメージが強い「道徳」を捨て「公共」に統一を

公開日: 更新日:
事実上の移民受け入れで多文化共生が加速(C)共同通信社

 この連載では、道徳教科書の問題点やベッタリと依存する形で進められる道徳教育の危険性に対する指摘を重ねてきた。だが、実は私は「道徳」を全否定はしていない。

 文科省が定義する「道徳」は、教育基本法の規定に沿って「平和で民主的な国家及び社会の形成者」になるために「自立した一人… 

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