立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

ジャーナリスト。1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て、2016年12月に退職。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「INFACT」編集長。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」出演中。

何度でも書く!トランプ大統領とは距離を置いた方がいい

公開日: 更新日:

「しかし、日本にとってトランプ大統領は良い大統領だ」

 私がトランプ大統領の問題点を指摘すると、決まってこうした反応が返ってくる。これは安倍総理が再三強調するトランプ大統領との個人的な関係が人々に浸透している結果と思われるが、これは極めて浅い考えと言わねばならない。まず、両首脳の関係が際立って良いことは間違いない。しかしそれによって日本が得をしたという具体的な事例を挙げることはできない。また、別の見方もある。アメリカの大統領が国際社会で大きな影響力を持つことは紛れもない事実だが、その人物に従順に付き従うことが日本にとって得なのかという問題だ。

 例えば、絶頂期のヒトラーと三国同盟を結び、スターリンと日ソ不可侵条約を結んだ日本は、得をしたのだろうか? 普通に考えれば、答えはすぐに出るだろう。

 そのトランプ大統領の状況は、日本で報じられている以上に厳しいものとなっている。ウクライナの大統領に、民主党のバイデン氏に関する調査を求めたウクライナ疑惑で、政府の内部からトランプ大統領の発言を覆す証言が次々と出ているからだ。そもそも、ロシアの事実上の軍事侵攻で領土を奪われたウクライナに対してオバマ政権が行ってきた支援を中止し、再開するための見返りにバイデン氏への調査を持ち掛けたという話だから、タチが悪い。アメリカのメディアでは見返りを意味する「Quid pro quo」がキーワードとなっている。これはトランプ政権がウクライナに圧力をかけたか否かという問題ではない。大統領が大統領選挙での勝利という個人の利益のために、外交を私的に利用したという疑惑だ。

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