未来なき再処理工場 まるで太平洋戦争末期にそっくりじゃ

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 福島原発事故が起きた時、国のスポークスマンとして前面に立つべきは、原子力安全・保安院だった。本来は原発の安全を管轄する最高専門機関のはずじゃ。ところが、実態は体裁だけの役所で、ほとんど素人ばかりだった。記者会見をやってもシドロモドロ。上から読んでも下から読んでも「ホアンインアホ」とおちょくられたほどじゃ。

 さすがにこの部局は解散となり、現在では原子力規制委員会が、安全対策を監視している。その規制委が、青森県六ケ所村の再処理工場建設を、新規制基準で合格と判定した。審査だけで6年もかかったという。

 再処理工場は、原発群と並び立つ原子力産業の中核施設である。役割はこうだ。原発を動かすためにウランを燃やすと、核廃棄物が出る。再処理というのは、この廃棄物を3種類の毒物、つまり、プルトニウムとウランと高レベル放射性廃液に分離抽出する。

 ここで原発マフィアたちは、夢の核燃料サイクルに飛びついた。分離したプルトニウムに細工をこらして高速増殖炉で燃やすと、巨大な電力とともに、相当量の新たなプルトニウムが生まれるという神話だ。処理工場は、この燃料を作るのが目的だったが、失敗続きで、予定の4倍の予算(3兆円)を使ってしまった。今後も、新燃料開発の成功予測は明るいとはいえない。

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