菅政権に野党まで忖度 武田総務相不信任案は遅きに失した
なぜ、このタイミングなのか。立憲民主など野党4党が31日、武田総務相に対する不信任決議案を提出。1日の衆院本会議で採決され、与党の反対多数で否決だ。
立憲の福山幹事長は不信任の理由について、「接待問題に対し武田大臣の国会答弁は不誠実そのもの。疑惑解明に消極的な姿勢に終始し、総務行政への信頼を失墜させた」と説明。たしかに武田氏の態度、国会軽視は目に余る。
予算審議で多くの時間が接待問題に費やされたが、武田氏は「国民が疑念を抱くような会食に応じたことはございません」と同じフレーズを繰り返し、「記憶にない」を連発。さらには答弁席に向かう総務省幹部に「記憶がないと言え」と指示するなど、傍若無人の限りを尽くした。
不信任を突きつけられて当たり前なのだが、野党の提出は遅きに失した感がある。
武田氏のフザケた答弁で予算審議が紛糾、国民が怒りと疑念を抱いていた時に不信任案を出すべきだったのではないか。
「年度末に日切れ法案などの予算関連法が参院で成立するのを待って不信任案を提出した。25日投開票の衆院補選と参院再選挙が近づき、政権との対決姿勢を示す必要があるが、国民生活に影響が出てはいけない。苦慮した結果の不信任提出です」(立憲民主国対関係者)