毎年是非が問われる「24時間テレビ」は視聴率が取れるの? チャリティー番組のあり方は?
なんか毎年『24時間テレビ』の季節になると、世間がザワつきますよね。これまでに私も『24時間テレビ』についていろいろ書かせていただきましたが、誤解なきように申し上げますと、私は基本的には『24時間テレビ』は続いてほしいです。
だって、チャリティー番組って、ほかになんかあります? 少なくとも「チャリティー番組と言えば」で誰でも名前が浮かぶような、大規模なものは他にはありません。唯一無二です。嫌われ者のテレビが、その長所を生かして何か世間様の役に立つことをしようと思ったら、チャリティー番組でお金を集めて寄付をするというのは、じつに素晴らしいことだと思うんです。いろいろ言われても、それなりの数字をとって、ビジネスとしてもチャリティーとしても成立しているのは、さすがです。
あと、24時間番組みたいな大規模なプロジェクトは、一度やめたらなかなか復活できないんです。かつてテレビ朝日系列も2回だけ『27時間テレビ』をやったことがあるんですが、すぐやめてしまいました。ああいう大規模番組は、制作体制づくりも、各系列局間の調整も、営業も非常にめんどくさい。独自のノウハウを積み重ねないと、うまく番組を進行できないんです。