著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「一人でいる」という状況は言葉次第で受け取り方が変わる

公開日: 更新日:

 一人でいる時間の呼び方(言葉の選び方)次第で、自分の気持ちが変わってくるという興味深い研究(2025年)があります。

 ミシガン大学のロドリゲスとオハイオ州立大学のキャンベルは、一人でいる時間を「me-time(自分の時間)」と呼ぶか、「isolation(孤立)」と呼ぶか──どんな言葉で表現するかによって、その時間の感じ方や考え方がどう変わるかを調べました。

 彼らは、いくつかの実験を行っているのですが、まずアメリカの大人500人に、「me-time」「time alone(一人時間)」「solitude(静けさ・孤独)」「being alone(一人でいること)」「isolation」という5つの言葉のうち1つをランダムに割り当て、それがどれくらいポジティブか自己評価してもらいました。その上で、被験者たちに30分間一人で過ごしてもらい、その時に「これはme-timeですよ」と伝えるグループと、「これはisolationですよ」と伝えるグループに分け、気持ちの変化を聞いたといいます。

 その結果、「me-time」という言葉は、最もポジティブだと感じられ、リラックスや楽しみ、自分を大切にする時間と認識する人が多く、「isolation」は、最もネガティブだと感じ、社会から締め出されたり、寂しい気持ちと認識する人が多いことが分かったといいます。

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