巨人・田中将大が5カ月ぶり白星で日米通算199勝 ライバル球団スコアラーが明かす「明確な変化」とは?
巨人の田中将大(36)が日米通算200勝に王手をかけた。
昨21日のヤクルト戦に先発し、5回3安打1失点の好投。通算199勝となる今季2勝目を挙げた。楽天から巨人に移籍した今季、初登板となった4月3日の中日戦で幸先よく1勝したものの、その後は4試合で防御率5.74。長い二軍生活も経験した。
他球団スコアラーがこう言う。
「前々回の登板あたりから、球の質が良くはなっていたが、この日の登板で印象的だったのは、高めのストレートを効果的に使っていたこと。それまでは、真っすぐに自信を持てなかったのか、低めに投げることを意識し過ぎていた印象だった。打者からすれば高めをマークする必要がなく、低めにだけ目付けをすればよかったから、攻略は難しくなかったのです」
この高めの直球について、以前から指摘していたのが、評論家の権藤博氏だ。「真っすぐも変化球も低めに集めなければというのは、大きな思い違い。捕手もコーチも二言目には低く、低くと言うんだけど、真っすぐを高めに投げてこそ、低めの変化球が威力を発揮する」としたうえで、こう言っていた。