(8)食事の「割合」「順番」「時間帯」…1週間で脂肪肝の改善が実感できる食習慣
日本人の脂肪肝の原因で多いのはお酒の飲み過ぎではなく食べ過ぎで、とくに糖質の過剰摂取によるものだ。だからといって、極端に糖質を控えるのは要注意。肝臓の中性脂肪が急激に減ると、体が飢餓状態に陥ったと勘違いして体を守るために全身の中性脂肪を肝臓に送るよう働き、「低栄養性脂肪肝」になる可能性がある。肝臓専門医として3万人の患者の診断と治療に携わり、250冊以上の著書のある「栗原クリニック東京・日本橋院」の栗原毅院長が言う。
「脂肪肝は重篤な生活習慣病を招きますが、できやすい半面、治しやすい特徴があります。大抵の人は食べ方のちょっとした工夫を身につければ1週間ほどで改善を実感できます」
まず工夫したいのは食べ物の割合。主食であるご飯やパンは炭水化物でできていて、ほぼ糖質なので1食10%だけ減らし、その分、肉や魚などのタンパク質を増やす。
食べる順番も重要だ。最初に肉や魚や卵、豆腐などのタンパク質を食べ、次に野菜サラダなどの食物繊維、さらに味噌汁やスープなどの水分を必ず取り、最後にご飯やパン、麺類などの糖質の順番に食べる。