迷える小池女帝 五輪後「東京9区」から国政復帰に虎視眈々

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「地元の練馬区なんですが、『練馬区モデル』で、かかりつけ医のところで接種を行いました。(体調は)OKです」――小池都知事が7日、自身の新型コロナウイルスワクチン接種を明かすニュースを見て、あるベテラン秘書はピンときたという。「彼女は東京9区を狙っているな」と。

  ◇  ◇  ◇

東京五輪を置き土産に国政復帰」が囁かれてきた小池知事だが、いよいよ現実味を増している。理由の一つは25日の告示まで2週間に迫った都議選。事実上、小池知事が率いる都民ファーストの会(都F)は第1党に躍り出た4年前の勢いを完全に失い、大苦戦は必至。“小池与党”だった公明党も寝返り、前回は歴史的敗北を喫した自民党と選挙協力を結んでいる。

菅政権の支持率低迷とリンクし、自公両党が都議選で過半数を奪えるかは微妙ですが、都Fが最大勢力を維持するのは、さらに困難。『ブラックボックス』『しがらみ政治』と散々、罵倒してきた因縁の都議会自民党と小池知事が今更手打ちするのも、そう簡単ではない。都議選後の議会運営は厳しさを増しそうです」(都議会関係者)

 その上、五輪が懸念通り「変異株の祭典」(仏ル・モンド紙)になれば、もう目も当てられない。つまり都知事の座にしがみついても、上がり目なし。機を見るに敏な“女帝”が五輪後に都政を放り出し、衆院選出馬の青写真を描いているとのウワサは根強い。

都議選巡り二階幹事長と密約情報も

 国政復帰のネックは、衆院議員時代の地元・東京10区(豊島区と練馬区の一部など)に帰れないことだった。現在、10区選出で自民党の鈴木隼人議員はセガサミーHDの創業者・里見治氏の娘婿。「里見氏と菅総理は横浜のカジノ誘致を巡り、切っても切れない仲。総理は“天敵”の小池さんが割って入るのを絶対に阻止する」(自民党関係者)というから、いくら小池知事といえども返り血を浴びかねない。

■“メロン男”が救いの神に…

 そこに降って湧いたように“救いの神”が現れた。選挙区内で現金などを配ったとして略式起訴された菅原一秀前経産相だ。刑が確定すれば公民権は原則5年間停止。五輪後に予定される衆院選には出られそうもない。“メロン男”の地元・東京9区は練馬区の大部分で、東京10区のすぐ隣。小池知事の国政復帰には、おあつらえ向きの選挙区が空いたのである。

「小池さんにとっては願ってもない展開です。自民党も急な候補者選びに頭を抱える中、彼女が無所属で出馬すれば黙認する可能性が高い。しかも、東京9区はいわゆる『1票の格差』を巡り、いずれ区割り是正で『分区』となりそう。菅原氏が公民権停止後に戻ってきても、選挙区をすみ分ければいい。診療所などの個別接種を積極的に行う『練馬区モデル』が注目されているとはいえ、わざわざ彼女が言及したのは、それこそ票田の『地元』医師会へのリップサービス。早くも出馬を見据えた動きでしょう」(前出のベテラン秘書)

 小池知事は都議選を巡り、二階幹事長と密約を交わしたとの情報も駆け巡っている。「自公と都F、さらに立憲、共産の各候補が競合する定数3を超える『複数区』には、小池知事が応援に入らない」と具体性を帯びて語られてもいる。政界の恩人に媚を売り、したたかな女帝は国政復帰に虎視眈々のようだが、都民は無責任な知事職ブン投げを許すのか。

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