WBC連覇狙う侍Jのアキレス腱は投手部門 深刻な構造的欠陥を抱えたまま初戦の台湾戦へ
侍ジャパンが先日、宮崎で合宿をやっている最中のことだ。
あるとき菅野智之(36=ロッキーズ)と大勢(26=巨人)がブルペンで投げ込んだ。チームのアドバイザーのダルビッシュ有(39=パドレス)は2人の投球を見守ったものの、最後まで能見篤史投手コーチ(46)と吉見一起投手コーチ(41)の姿がなかったのだ。
当日は誰もブルペンで投げる予定がなかったか、あるいは能見コーチや吉見コーチに重要な用事があったのかもしれない。けれども、メジャーリーガーの先発候補と、抑え候補が投げることが分かったら、何はさておきブルペンに飛んでいくべきではなかったか。マスコミ関係者がこう言った。
「最低でも投手コーチ1人はブルペンでチェックすべきですよ。彼らの球数を管理するのはもちろん、コンディションや調子は把握しておくべきですからね。中でも2大会連続出場の大勢は、ブルペンに投手コーチがいなかったことに違和感を覚えたかもしれません。前回の23年大会は厚沢投手コーチが投手陣にベタ付き。たとえ投手に投げる予定がないときだろうと、ひとりでもブルペンに行けば、付いていって投球をチェックしていましたからね」
能見、吉見の両コーチは、その場にダルがいれば問題ないとでも思っていたのだろうか。ダルはあくまでもアドバイザーだ。宮崎合宿が終われば米国に戻り、東京ドームの1次ラウンドには同行しない。そもそも投手の管理はアドバイザーでなく、投手コーチがやるべきだろう。
「いや、管理だけじゃない。能見、吉見の両コーチは、投手に実のあるアドバイスができないのではないか」と、前出の関係者がこう続ける。
「例えば球種ごとの回転数など、トラックマンのデータを投手にきちんと説明できていないというのです。メジャーでは投手の1球ごとのデータをチェック、投手コーチがバッテリーにアドバイスすることで、データを投球に生かしています。けれども、今回の投手コーチ2人は数値を見ても、具体的な説明や的確な助言ができないと聞きました。特にオリックスとの強化試合で登板したメジャーリーガーの菅野や菊池雄星(34=エンゼルス)は不安を感じているでしょう」
侍ジャパン投手陣の構成は、ただでさえ、いびつだ。


















