著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「大日本言論報国会」は戦時体制づくりのために評論家を締め出した

公開日: 更新日:
ヒトラー暗殺三須事件が起こるとすぐさま激励電報を打った(C)World History Archive/ニューズコム/共同通信イメージズ

 太平洋戦争は3年8カ月続き、戦況が悪化すると次第に異様な心理空間が出来上がっていった。最終的には日本は神国である、決して戦争には負けないと言い出すのだが、そこに行き着くまでにはいくつかの道筋を通っている。昭和17年、18年、そして19年と、その心理上の変化は日を追っておかしくな…

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