著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

大本営参謀がソ連に提示した要望の歴史的意味

公開日: 更新日:
満州国軍の高射砲隊(1943年1月1日)/(C)共同通信社

 ソ連の「捕虜」となった日本軍の将兵、それに一部民間人はどれくらいいたのか。その正確な数は現在も不明である。ソ連が解体する頃に日本を訪れていた東洋アカデミーのロシア人研究者は、シベリアに連行された「捕虜」は60万人余であると明かし、そのうち死亡したのは6万人余であるともメディアの…

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