理不尽な死の怨念を人々が引き継ぐ 「戦死した若者が故郷に帰ってくる」という幽霊話
北海道の旭川周辺で広がった幽霊話は、いかにも真実味を帯びていた。市内にある第7師団の兵舎は留守部隊が守っていた。一木支隊に編成されてガダルカナルで亡くなった兵士のことはすぐには知らされなかった。昭和17年8月、9月といえば日本軍が優勢のころで、敗北して撤退するのを、転進と言って…
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