著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

詔書の原案 天皇は国体護持を認めない判断にはかかわるべきではない

公開日: 更新日:
米国が日本軍から奪回したグアム島の捕虜収容所で、整列して「玉音放送」に聞き入る日本軍捕虜たち(C)共同通信社

 前述したように原案は第1稿から第2稿へ、いくつか部分的に手直しをした上で8月13日の夜、安岡正篤の元に推敲の意味を込めて届けられた。安岡はこの該当部分について、次のように直したとされている。

「朕ハ義命ノ存スル所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ萬世ノ為ニ太平ヲ開カント欲ス」
… 

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