岸田首相「G7広島サミット」公式ロゴを政治利用 地元資金パーティーでロゴ入り饅頭配る

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「今後は慎重に対応する」──。23日の参院予算委員会で、5月に開かれるG7広島サミットの公式ロゴマークの使用をめぐり、野党議員から追及された岸田首相。一応は反省するそぶりを見せたが、サミットの政治利用が甚だしい。

 ◇  ◇  ◇

 広島サミットのロゴマークをめぐっては、著作権を持つ外務省が使用希望者に申請と承認を求め、〈使用承認条件〉として8つの基準を定めている。うちひとつが、〈特定の政治、思想、宗教等の活動を目的とした使用はしないこと〉だ。

 この条件から思いっきり逸脱したのが、何を隠そう岸田首相である。岸田後援会が今月19日に広島市内で開いた政治資金パーティー「岸田文雄後援会新春互礼会」で、サミットのロゴ入り饅頭と、ロゴ入りのボールペンが配られていたのだ。予算委で立憲民主党の田名部匡代参院議員が明かした。

 問題の饅頭は6個入りで、3個にサミットのロゴ、残る3個に岸田首相の笑顔があしらわれている。ボールペンも軸にロゴと「岸田文雄後援会」の文字が入った“特別仕様”だ。

 新春互礼会の案内状によれば、会費は1人1万円。2021年に開かれた同会の収入は約1078万円だったが、今年はどうだったのか。岸田事務所に収入を尋ねたが、期限までに回答はなかった。

 予算委で田名部氏は、政治資金パーティーにおけるロゴ使用は「特定の政治活動を目的とした使用」にあたると強調。「不適切だ」と訴え、使用基準の見直しを訴えた。

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