著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

日本人が「敗戦」と向き合うことは徹底解体からの出発を意味した

公開日: 更新日:
大空襲で一面の焼け野原となった跡地にバラックを建てて生活する人たち=1945年5月、東京都内(C)共同通信社

 終戦か、敗戦かを見ていくことは、日本の近現代史を理解していく上で、意外に重要な問題を含んでいる。なぜならこの違いによって、太平洋戦争の持つ意味が全く異なってくるからだ。

 終戦といえば、軍事上の敗戦という意味も政治的な失政もひとまず回避できる。戦闘を含めて戦争をひとまず止… 

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