ライオン16頭中10頭が体調不良、3頭死亡…多摩動物園も想定外だった急な猛暑による住環境変化
長年、ライオンを放し飼いで飼育してきた動物園にとっても「想定外」の出来事だった。
東京都日野市の「多摩動物公園」でライオン16頭のうち10頭が次々体調を崩し、メス3頭が死んだ。いずれも全身の脱水と多臓器不全が認められた。熱中症が原因とみられるが、暑さによる影響で同園で飼育していたライオンが死亡するのは初めてのこと。
7月18日にルエナ(15歳)とイチゴ(11歳)、翌19日にムギ(3歳)に食欲不振や倦怠感、活動性低下などの症状があり、22日までに10頭の個体に異常が見られた。園は7月中旬以降の急激な猛暑による体調不良を疑い、23日からライオン全頭の展示を中止して治療にあたった。
体の熱を冷ますため、送風や散水を続け、1頭ずつ麻酔をかけて静脈点滴や薬剤投与を行った結果、4頭は回復もしくは快方に向かったものの、ムギは28日、イチゴが31日、ルエナは8月2日に死亡した。残る3頭も依然体調不良で起立不能のままだ。
「死亡した3頭は多摩動物公園で生まれていますが、育った環境は関係ないと考えています。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に生息するライオンは本来暑さに強く、ここ数年の猛暑でも体調を崩すことはありませんでした。高齢者にあたるイチゴとルエナは体力が落ちていたのかもしれません。16頭の中でも若く、元気なムギが死亡したのは本当に想定外です」(多摩動物公園担当者)
■関連記事
-
地名で分かる災害リスク (4)大阪「梅田」は埋立地を示唆 東日本大震災で液状化した関東3エリアに共通する地名「日の出」が偶然でない理由
-
年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩 「多死社会」に突入した「ゲット・ワイルド」な山谷は、超高齢化という「解けない愛のパズル」を抱いている
-
“パンダの聖地”アドベンチャーワールド中尾建子副園長「120種1600頭の『いのちのストーリー』をもっともっとお伝えしていきます」
-
日本の皇族存続への危機と「愛子天皇待望論」 男女平等「世界117位」の日本、古代は先進国だった? 16代の天皇のうち8代が女性だった「女帝の時代」
-
地名で分かる災害リスク (3)東京・港区愛宕の「アタ」も横浜・野毛の「ノゲ」も崖地 首都圏沿線の「丘」「台」は崩壊地名の可能性
-
世界初VTuber「キズナアイ」誕生10年 1260億円市場を生んだ開発者に聞く 2018年まで主流だった3Dモデルの製作費は3ケタ万円、「キズナアイ」が手掛ける地方創生と秋田の関わり
-
独身者5割時代へ あなたは結婚したい? 「あの人、もったいなかった…」ではもう遅い! 婚活男性を次々断る“ポイポイ婚活”女性の落とし穴
-
年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩 ドヤ街「山谷」の憩いの場・玉姫公園で見た異様な光景 「倒れている人がいるのが当たり前」という“異世界”を目の当たりに


















