著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

学徒出陣は天国と地獄を同時に体験するようなものだった

公開日: 更新日:
神宮外苑競技場で行われた出陣学徒壮行会(1943年10月21日)/(C)共同通信社

 慶応義塾の場合を見ていくと、やはり「慶應義塾百年史」に、学徒出陣について触れられている。この書は昭和39(1964)年6月に刊行されたのだが、いわゆる勅令第755号によって徴兵検査を受けた学生は、大学の学部学生で3570人、予科では524人、高等部は174人で、全体の数は426… 

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