保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

剛直と軍事の間、わずか15年の大正時代に何が変わったのか?

公開日: 更新日:
大正時代の後半(1920年代)東京の新橋駅(C)イマジンネット画廊所蔵/共同通信イメージズ

 大正時代は、明治と昭和に挟まってなんとなく影が薄いように見受けられる。明治が45年(実質では44年になるが)、昭和が64年(実際は62年と2週間)なのに対し、大正は15年に過ぎない。実質では14年だが、この期間の短さが印象を薄くしているのかもしれない。

 一時期、高校で日…

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