保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

義一と角栄、「不愉快な2人のタナカ」

公開日: 更新日:
絶頂期の田中角栄。会談のためキッシンジャー米大統領補佐官を待つ(1972=昭和47=年8月19日、軽井沢・万平ホテル)/(C)共同通信社

 田中角栄の評伝を書くときに留意したことを、もう一点あえて付け加えておきたい。田中らしいエピソードだと思うからだ。

 1990年代の初め、私は台北に赴いてかつて抗日戦争の指導部にいた中国国民党の政治、軍事の指導者らにその政略、戦略について、詳しい話を聞いた。都合5、6人の指…

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