二階元幹事長の「政倫審」出席リスクに自民が戦々恐々…党内グダグダも、本人は意気軒昂

公開日: 更新日:

「じゃあ俺が出る……どうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部の“伝統芸”のようにはいかないようだ。自民党は裏金事件を受け、国会の政治倫理審査会(政倫審)の開催を検討。再来週までの衆院通過を目指す新年度予算案の審議をにらみ、近く野党の要求を踏まえ、日程調整に入る見込みだ。

 問題は政倫審には出席を強制する権限がないこと。誰もが出席したがらない中、15日、「俺が出る」と前向きな姿勢をみせたのは萩生田前政調会長だ。野党が出席を求める安倍派幹部「5人衆」のひとり。ただ、「出席要請の明確な基準が公表され、その対象になるのであれば」と、5年で2728万円もの裏金を受け取りながら、エラソーに条件を付けた。

「5人衆のうち1人は『出席する合理的な理由がない』と難色を示しているそうです。いくら調整しても『俺が出るのに、アイツは出ないのか』『だったら出ない』と大モメは必至です」(自民党関係者)

■「書籍代3472万円」にも悪びれず

 政倫審の出席を巡っても党内はグダグダだが、二階元幹事長は野党の出席要求に「そんなに言うなら、出て行ってやる」と意気軒高らしい。そんな本人のヤル気に周囲は凍り付いているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった