著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「対米英百年戦争」を発想した日本の混乱

公開日: 更新日:
大本営参謀本部2課の記念写真=1943年(前列中央は瀬島隆三)/(C)共同通信社

 大本営の参謀が考えていたソ連と連携しての百年戦争は、あまりにも現実離れしている。実際にそのような考えを持っていたのは、どのくらいいるのか。私はそのことに興味を持った。先に参謀のAが敗戦時に、勝手に満州国の新京にわたり、ソ連側に対して満州国の日本人居留民をソ連国籍に移してもいいと… 

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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